2007.06.24 Sunday
マンガ水木しげる伝
ゲゲゲの鬼太郎でお馴染みの水木しげるさんの自叙伝【のんのんばあとオレ】を読んでいます。子守をしてくれたのんのんばあが話す妖怪が水木さんの原点だったんですねぇ。
もちろん水木さんの魂は、生まれてくれる前に何かを決めて
元々そういう話を受け容れる器として生まれてきたのでしょうが。
今まで教育畑にいることに拘り、見えない世界を実際に見ることをちょっとばかり避けてきた私ですが、今、なにか見えない世界の入り口に立っているように思います。
そういう時期に、【のんのんばあとオレ】に出逢い、その面白さと、妖怪がイキイキと実体を持っていた豊かな日本にもひかれました。【マンガ水木しげる伝】という本を長野のスーパーのなかの小さな本屋で見つけたのは、そのすぐ後。これはシンクロ(タオ=宇宙からのメッセージ)だと思って買いました。今、ちょうど水木さんの戦地での体験を読んでいるのですが、その体験のすごさに息が止まる思いです。食べ物もなく敵の攻撃と蔓延する病氣で命は危険にさらされ、人間の尊厳は軍隊式のやりかたですべてはぎ取られるというどうしようもない環境で飄々と生き残る水木さんのすごさ。。。どこからくるの?一瞬、フォレスト・ガンプを思いだす。
もし私がそんな厳しい環境にいたら、さっさと死んでしまったほうが楽だなんて思うかもしれないけれど、そうじゃないんだね。
あの極限状態のなかで、どんなに殴られても自分のペースで生きることを躊躇しない人間の存在は、ものすごいインパクト。水木さんの生き方は、子供時代のことも、戦地のことも私の常識を根底から覆すことばかりです。
もっぱら良い子であることに意識を向け、まわりの人のリクエストを読みとりながら生きてきた私にとって、怠けること・自分勝手な(と私には見える)行動を平氣ですること・人に迷惑をかけても氣にしないこと・自分の好きなことだけに集中すること・・すべてが私流の良い悪いでわければ、心の中にさざ波がたつことばかりです。
でも、水木ワールドにはそれを越えさせる力があるようです。良い悪いを越えてみれば、私の心のザワザワはなにに変わるのだろうか。
実は、私は水木しげるさんの絵はそう好きではありません。
ゲゲゲの鬼太郎は好きですしテレビで見ていましたが本を買おうとは思わない。
ネズミ男はとくに嫌い。
それが【のんのんばあとオレ】(これはマンガではありません)に出逢って、それが【マンガ水木しげる伝】に繋がったのには意味があったと今はわかります。
枠が壊れる瞬間って、こうやってくるんですね。
水木さん自身が妖怪や動物の類に思えるのは私だけじゃないですよね。
水木さんは戦地で出逢った妖怪(ぬりかべ)に命を救われたそうです。
我が友、なっちょんの漫画にでてくる動物たちも、私たち人間がどんなにひどいことをしても、ずっと愛してくれる。そしてその無条件の愛で私たち人間をまっとうな愛の道に戻してくれる。【越後屋小判】を読んで、
アホな主人を一途に思う健氣な猫に心揺さぶられ、我が猫たちにも過剰な期待をかけて、涙流して抱きしめて、ものすごく嫌がられたなぁ。。。。
それはともかくとして・・・妖怪もコンパニオンアニマルズも
私にそのまんまで愛することや、そのまんまで受け容れることを
体験を通して教えてくれているように思います。
さぁて、そろそろ【マンガ水木しげる伝】後半を読みます。
妖怪の愛の力でザワザワの先に行けるかな?
そういやネズミ男って半妖怪なんですよね。人間が混ざっている?
【マンガ水木しげる伝】上中下 講談社漫画文庫
【のんのんばあとオレ】 ちくま文庫
【越後屋小判】 奈知未佐子著 小学館